『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

祈りを捧げる

夜、ひと気の少ないけれども、街灯の明かりがこうこうとした、都心からは少し地域の道を歩いていると、とつぜん、神社に出くわすことが多く、その度に彼は現状について呪い、かつ祈ったとその頃はいつもつぶやいていた。 そのつぶやきは、誰が聞いても、か…

だまって見過ごせ

この、目の前にいる女は嘘をついている。少なくとも、いま、目の前にいなくても、文章や音声でやり取りしている限りでも、直感はそう告げていた。男の直感ほど当てにならないものも無いのだけれども、いま、部屋にいて、ものを片付けながら、深夜の二時を四…

流れ

日曜日だというのに、特に予定もなく、時間だけがすぅーっと流れていた。少し会社に出社して、それからちょっと歩いて帰ろうと思ったら、雨が降りはじめたので、直ぐに地下に潜って、そのまま地下鉄に乗り込む。地下鉄には、夏を満喫しているようなふたり連…

何よりも

途切れさせない事がもっとも重要かと。

ウエストサイドストーリー

ウエストをはかると、やはり横の肉がまだまだはみ出ていることが気になる。かなり痩せたとは言え、腹回りの脂肪はしつこくまとわりつく。

代謝を

代謝をあげなくてはならない。もっと、もっと。その熱量はどこに向かって消費をされるべきなのか。

失策

ああっーと。

他者

他者、をどう捉えるのかと言えば、その事をずっと考えて続けていて、関係性のうちに、私が誰なのか、あなたが誰なのか、わからなくなってくる。私はいつでも誰かをわかろうとし、わかるために行動予測を行い、行ってしまえば常日頃誰かの顔色を窺って過ごし…

心理学上では

そういう行動も考えられるのであろうけど、あまり信じられはしなかった。何故ならば、そう考える自分自身があまり信じられていなかったし、ただ、昔からそういうものだと思い込んでいた節はあるからで、何も誰も、本当に人のことなど捉えられていないのであ…

一人で考えることよりも

話してしまえばよかったのに、という、話す姿勢が大事。

独り言

自分を信じていられないのか、何かに自信がなく、常に人の動向をおどおどと捉えている。その癖、自分の中には確固とした自負だけがあって、どうしても譲れない点があり、そういう点が許せなく、人からみれば自分本位に映ってしまう。だからと言って、自分を…

細かい恨み

日々の、細かい恨みに対する募る思いというものは、なんら正しく作用することなく、自らの拡散という形にしか、当てはめられることもなく、ただただ、無意味で空虚な時間を、生み出して行く。 生み出して行くといってもそれは、生産的なものではなく、汚物…

朝目覚めて

朝、目が覚めて夢を見た形跡だけが残されていて、夢の記憶が全くないことに、後悔を覚える。おそらくは、夢を見ていなければならなかった。その夢にどんな人物が登場し、どういう状況に陥ったのか、それは不快だったのか、意図せず驚愕だったのか、あるいは…

点と点をつないで

点と点をつないで、ただただひたすらに歩いていく。GPS は僕のことを補足し、僕の歩く道に一つの線を描いていく。描いている線は実は、本当に歩いた道ではなく、道路沿いの、大雑把なものにすぎない。誰も、正しい僕の歩いた道筋は、わからない。そう、自分…

デイリーボーナス

デイリーボーナス一人旅、この世はおして、朽ち果てぬ。

思考の体力

思考の体力が限界に近づきつつあり、左手でこの文章を書いてみているのだけれども本質的に書くべきことと考えていることの乖離が生じ、速度があわず、吐き気がして、気持ちが悪い。

もっと日記をつけるべきで

その日にあった出来事や、少しづつの感情の、変化を記載していく事で、もっと何かが変わるのかも知れない。 つまり、それは書く事に応じて、書かれている平面とは違う、自分自身に影響を与えるという事に他ならず、浅はかなライフハックのようにも思えてし…

遅延する電車の中で

ぎゅうぎゅうに押し込まれてこれはさすがに。

なんのイメージも無いままに

なんのイメージもないままに、昨日を過ごしてしまった。特にカロリーは消費している傾向もなく、日々が過ぎて行く。変わり目を生じさせるために、誰かに連絡しようとするも、それは無意味だと気がつく。

止まらない目覚まし時計が

止まらない目覚まし時計が、今日もなり続ける。起こすべき主がいなくなってから、どのくらい過ぎているのだろうか。私がその目覚まし時計に気がついたのは、半年前の事だ。朝、いつもとは違う時間に起きた時、隣の部屋なのか、下の階なのかは分からないが、…

走る

走ることへの意識は昔からあった。肋骨から脇腹から流れる痛みと、腹筋の躍動を微細に感じながら走り抜ける。風を切るほどの速度ではないものの、風景は素早く流れ、自分では思っている以上に日々が移り変わる。風景との距離は遠く、かといって自分自身にの…

愛にまつわることわざ

愛にまつわる諺は、数多あれど、そのどれもがしっくり来ることはなく、決して押し並べて測れるものではないと、ありきたりな感情を抱きつつ、車に乗っている。車は八人乗りのワゴン車で、車内には人が溢れてぎゅうぎゅうである。空がどんよりとした灰色で、…