『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

朝目覚めて

    朝、目が覚めて夢を見た形跡だけが残されていて、夢の記憶が全くないことに、後悔を覚える。おそらくは、夢を見ていなければならなかった。その夢にどんな人物が登場し、どういう状況に陥ったのか、それは不快だったのか、意図せず驚愕だったのか、あるいは作為的な流れの中での出来事であったのか、いずれにせよ、口惜しさがあり、目を向けて、夢の感触だけを確かめる。