『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

階段を降りる時にふと

    階段を駆け降りる時に、ふと宙に浮いたような錯覚を覚える事がある。昨晩酒を飲んでその二日酔いがあるだとか、そういう背景を抜きにしてだ。

    そういう日は、往々にしてジャケットを着てみると肩幅だとか袖の長さだとかが、合わないような気がするのだ。毎日着ているのにも関わらず。

    階段の側溝に、水が流れていた形跡が見られ、昨晩は雨が降ったのかと情報を検索しても、そのような事実はなく、単純に地下水か何かが流れ出しているのかも知れない。

    乗り換え先の駅では必ず雨漏りをしている天井があり、震災以降、あちこちに日々が入っているせいかとも思うが、それも思い過ごしなのかも知れない。

    気がつくと、罅だらけ、という事はよくある事だろう。