『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

点いたまま

    パソコンの電源が点いたまま、おそらく、一週間か二週間が経っている。いや、十二日くらいだろうか。果たして、その事はどうでも良い事として、最近の自分といえば、何をしていたのだろう。
   記憶が覚束なくなるまで飲んでいたのが二回、誰と飲んでいたのかは、正確には覚えていなく、女と過ごしていた気もするし、後輩に呼び出されたにも関わらず、一人でバーに居たのかも知れなかった。
   携帯電話には、写真が残っており、かろうじてバーの店員だと思える女が、顔にピースをあてて写っている。
    果たして、この写真を誰が撮ったのか。おそらくは自分に違いがなく、自分の間違いだと、認めざるを得ない。
   その後、後輩にメールを送ったのだけれども、特に反応はなく、その一週間前に飲んでいたと思わしき女にメールを送ったところで、特に返事はなかった。その間、別の女から、罵倒と思わしき内容のメッセージが飛んで来ていた。何に対する罵倒なのかは、判然とせず、判然としない事柄だけで世の中は成り立っていると、思われる。
   返事がない限りでは、全く持って問題がなく、では何が問題なのかといえば、当事者意識が薄い事に尽きる。
   私、は今現在この文章を書きつつも、どこかに勝手に自分を置き去りにしているのだ。
   置き去りにしている限り、悲劇の物語の渦中を生きているふりをするのと、大差ないのかも知れないし、もっと開き直る方が良いのかも知れない。