『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

第十七回文学フリマを終えて

    長かった。明らかに準備の足りない文学フリマへの参戦だった。隣のブースが、かなりの人気ブースだったこともあって、自分のブースには見向きもされず、表紙も今回は用意をしなかったため、売れ行きは散々なものであった。
   一番はやはり、内容が良くないことにある。前回、前々回よりも相当クオリティは落ちているし、書きたいものが書けているとは自分でも思っていなかった。もっと、ブラッシュアップして挑むべきであった。今後も文学フリマへは出店しようと思う。
   ただ、友人たちもほとんど周りにおらず、取り残されてしまった感も否めず、若く、楽しげに過ごしている大学生のサークルなど見るにつけ、ついつい彼らの本を買ってしまうなどしてしまう。自分の中で終わりをもたらさないための文学フリマへの出店なのだけれども、潮時感じてしまうほど、落差を感じてしまう瞬間だった。
   東京に来て十年、すなわち、東京で小説らしきもの書き始めて十年の区切りであるのだけれども、まだ、あまりにも自分の書いたものがみじめで、ならば不参加でもと思ったのだけれども、それも言い訳染みていて、それならやはり今後も書き続けなければと、一層思うのでした。