2013-05-21 数多の傷口 通勤時30分小説 数多くの傷口が、重なれば重なるほど、致死への確率は高まるわけで、今日も擦り傷をこさえながら、唇を喰い縛りどうにか生きていて、過去の自分に訣別するわけでも、肯定するわけでもなく、日々の流れに身を任せています。 少しずつ擦り減った分だけ、ポイントとして還元されるはずと、いつもは信じ切っているのだが、そうも行かない時期もあり、きっと後から思うと、あの頃は辛かったな程度の記憶なのだろうが。