2013-09-24 混沌とした 通勤時30分小説 混沌とした中で、僕は、僕として文章を書き続けるべきなのかを考えている。僕はきみでもなく、彼でもなく、ある男でもなく、暫定的に僕として定義される。定義される中でも、僕であることの意識は低く、本来であれば彼と表記されるべきところをやはり、僕は僕として書き連ねてしまう。数式の代数のように、交換可能な僕が存在し続ける。課題はまだない。僕として読まれるべき文章よりも、彼らが活躍すべき話を進めるべきなのであるか。導火線に火が付く。気がつかないうちに危険な水域を拡げてしまっている。