2013-05-24 はずれくじ 通勤時30分小説 はずれくじが多いと気がついたのは、13歳くらいの頃だったか。やりたくないことだらけの人生のなかでも、特に引き当てたくないくじを、常に引いてしまうのが性であった。 とはいえ、他からみればそれは栄光にも映るだろうし、やりたくないことばかりやり続けてきたこちらとしては、もう、慣れっこなのだ。なのだ、の語尾を辞める。 やめる、ことに慣れていなかった。継続は力なりと言い聞かせられているから。