『季刊 枯片吟』公式ブログ ~先天的失言者~

文学フリマに出展している『季刊 枯片吟』のブログになります。

はずれくじ

    はずれくじが多いと気がついたのは、13歳くらいの頃だったか。やりたくないことだらけの人生のなかでも、特に引き当てたくないくじを、常に引いてしまうのが性であった。
   とはいえ、他からみればそれは栄光にも映るだろうし、やりたくないことばかりやり続けてきたこちらとしては、もう、慣れっこなのだ。なのだ、の語尾を辞める。
   やめる、ことに慣れていなかった。継続は力なりと言い聞かせられているから。