蒸し暑い日が続いていて、その頃の僕らは常に俯いて歩いている状態であった。随分と分厚い壁が続くビルを抜けると、そのエレベーターの扉が開いていた。エレベーターの中には誰もいない。その湿度の高い個室の中に僕は入り込むと、閉じるボタンを押す。若干…
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