米子の駅に着いたのは、深夜バスに揺られて翌朝のことだった。新宿を出てから、十八時間は過ぎているのか、時間の感覚は、寸断される眠りと、一時間おきにとまるサービスエリアでの冷たい夜気とで、すでにわからなくなっていた。 私は、この何もない日々を…
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